【中学生向け】関係代名詞のルール

2016.10.24

伊丹北教室の高畠です。

 

寒暖の差が激しすぎて体調を崩してしまっている子が多いと思います。

秋ってどこいったの?みたいな気候ですが、体調管理をしっかりと行いましょうね。

 

さぁ今回は中学生がこの時期に学習する関係代名詞の用法についてです。

伊丹北教室の生徒は基本今から書いていくルールを教えていますから、復習として読みましょう!

 

 

さて、関係代名詞は多くの中学生が詰まりやすい文法です。

 

 

まず学校での学習の流れをまとめてみましょう。

 

【主格の関係代名詞that】

I have a brother that is a high school student.

(私は高校生の兄がいます。)

【主格の関係代名詞whoとwhich】

I have a friend who comes from Australia.

(私にはオーストラリア出身の友達がいます。)

The book which is on the desk is mine.

(その机の上にある本は私のものです。)

【目的格の関係代名詞thatとwhich】

This is the pot which my mother bought yesterday.

(これは私の母が昨日買った鍋です。)

He is the man that I saw at that time.

(彼が、私がその時見た男性だ。)

 

この流れになります。

 

まずは万能なthatを学習し、その後先行詞と格に合わせたものを学習していきます。

 

ただし、学校では上記のような『完成した文』をもとに指導することが多いようで、それが理解不足を引き起こしていると言えます。

 

 

では、どのように学習するのが好ましいのでしょうか。

 

この単元は長い間教えていますが、やはり今から書くことを理解できているかは非常に大きいと感じています。

 

まず、関係代名詞を理解するために必要なことは…

 

 

『関係代名詞は2つの文を合成する時に使用するものである』

 

これがまず第一ですね。

 

 

完成された文、例えば

 

I have a friend that is from Canada.

※thatはwhoでもOK

(私にはカナダ出身の友達がいます。)

 

この文が与えられた場合、ここから元の2文である以下の2つが浮かぶかどうかはとても大切です。

 

①I have a friend.

②He(She) is from Canada.

 

関係代名詞の文はこの2文を、ルールに従って合成しています。元の文が浮かばない状況では、理解したとは言えません。

 

ですので、この点を理解するためにまずは2つの文の合成の練習を積むことが非常に重要になってきます。

 

 

『関係代名詞の文を作ることに慣れること』

 

 

これを怠ってはいけないんですね。

 

 

では、先ほど“ルールに従って”と書きましたね。

 

 

実は、関係代名詞のみに留まらず、「関係詞」の単元(高校で学習します)には文を合成するルールがきちんと存在しています!

 

文の合成をルールに従って練習し、しっかりと理解していけば関係代名詞の理解が出来ます!

 

では、そのルールがこちらです!

 

❶先行詞の直後に、代名詞を含む文をそのまま接続する

 

代名詞の格を確認し、適切な関係代名詞に変える

※元の文の代名詞の位置が…

〜は→主格

〜を,〜に→目的格

〜の→所有格

❸その関係代名詞が文を接続した位置になければ、そこまで移動させる

 

 

関係代名詞の文は全てこの3つの手順を踏んでいます!

 

 

例でも説明しましょう。

例)

ⅰ:I have a friend.

ⅱ:He comes from China.

 

これを合成します。

 

❶先行詞の直後に、代名詞を含む文をそのまま接続する

 

この文の場合、先行詞=a friendであり、それを指す代名詞はHeですから…

 

I have a friend he comes from China.

 

と、先行詞の直後に文をそのままくっつけます。

 

 

❷代名詞の格を確認し、適切な関係代名詞に変える

 

まず先ほどのheは、元の文の主語(〜は)の位置にありますね。

なので、主格となります。

 

そして、先行詞”a friend”は人ですね。

 

よって、「先行詞が人で主格→whoかthat」となり、置き換えます。

 

I have a friend who comes from China.

 

 

❸その関係代名詞が文を接続した位置になければ、そこまで移動させる

 

今回は文を接続した位置にwhoがあるので、この作業は必要ありません。

 

よって完成した文が

I have a friend who comes from China.

(私には中国出身の友達がいます。)

となる訳ですね。

 

 

今のは主格の例でしたが、❶〜❸のルールを使うと関係代名詞の文が完成しました!

 

 

これを目的格の関係代名詞でも考えてみましょう。

 

例)

ⅰ:This is the chair.

ⅱ:I bought it last week.

 

では、手順を追うと…

 

❶This is the chair I bought it last week.

“the chair”が先行詞なのでその直後に文をおきます。

 

❷This is the chair I bought which last week.

代名詞”it”は、〜を、の位置にあるため目的格ですね。

先行詞がモノなので目的格の関係代名詞whichに変えます。

 

❸This is the chair which I bought last week.

文を接続した位置にwhichが無いため、そこへ移動させます。

 

これで完成!

 

 

以上のように目的格の関係代名詞の文も❶〜❸のルールを守ればしっかりと作ることが出来ます。

 

さて、長々と書いてきましたが

 

関係代名詞の単元を学習するときは、以上の例のように…

 

『2つの文を関係代名詞のルールを使って合成する』

 

これをなんども繰り返し行ってください!

 

元の文が考えられれば怖いものがありません!

 

 

 

…今回はかなりの長文になりました(^_^;)

 

 

関係代名詞の文の作成ルール❶〜❸は本当に大切なものです。

 

 

ここまで長文になるほど、大切なのです!!

 

 

しっかりと読んで復習してもらえたらと思います!

 

 

分からなければすぐに質問に来てください。

 

 

期末テストや入試に必ず出題される範囲ですので、しっかりと理解しましょうね。

 

 

(2520文字の長文になったようです…原稿用紙6枚ちょいですね笑)

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