少し難しいお話
皆さん、こんにちは。
さて、日本の首相も新しくなったことですし、
今回は、日本社会の今とこれからについて
お話したいと思います。
今の日本社会は、格差社会です。
アメリカ程に露骨では無いにしても
確実に格差は広がっています。
私が昔、生命保険の営業をやっていた時、
「社内格差」という言葉をよく聞きました。
会社内での格差の事で、同じ職についても
収入や待遇面で大きな格差があるということです。
生活の基盤は収入ですから、
生活格差のルーツは社内格差と言えますし、
職業格差も考えられます。
格差社会のルーツは、リスク社会です。
そもそもリスク社会であることが基盤となって、
格差社会を生んでいるのです。
では、リスク社会とは何か?
それは、努力と成果が相関関係に無い社会です。
要は、努力と結果が必ずしも比例していない社会の事です。
だからこそ、「勉強したって意味はない」と公言する親が現れ、
その親に育てられた子供が勉強しなくなり、働かなくなるのです。
しかし、リスク社会で、最も大きなリスクを被るのは、
このような家庭の人々なのです。
では、こんなリスク社会でも、有利なポジションを取って
良い思いをする層はどんな人々か?
それは、今の世の中がリスク社会であると認めて、
「それでもなお、努力を営々と続けている」層の人々です。
要は、ひとつの結果が出たら、その分析をして
次の目標を設定しそれに向けて努力する。
それを繰り返している人々なのです。
このお話は、ある社会学者が難しく長い論文で
証明している事実です。
今は、学生さんにとって、実力テストや定期テスト
各種の模擬試験が次から次へと
押し寄せている時期です。
結果には波があります。
テストの点は、株価のグラフのようにバイオリズムを刻みます。
テストも株価も、人間心理が大きく関わるからです。
ですから、いちいち一喜一憂せず、
次の目標に向かっていくことが、一番重要なのです。
その訓練が、その学生さんを世の中の「勝ち組」に
導いていくのです。
今の学生さんが世の中に出るころには、
格差社会が固定されて「階層社会」になっているでしょう。
そこでは、家族の形態も、男女の在り方も
大きく様変わりするでしょう。
しかし、どんな時代にも「勝つ人間と」「負ける人間」が居ます。
そして、後者の数が多いのも、世の常です。
みなさんは、前者に成って下さい。