時・条件を表す副詞節

2016.09.26

伊丹北教室の高畠です。

今回は高校生向けで、英語のwhenとifにより作られる節についてです。よく出るところなのでブログに書きます。

高校生はブックマークしておいて損はないですよ!

 

 

ではまず、下の文を見て下さい。

 

①I don’t know when Tom will be back. 

②I will not go out when it rains tomorrow.

 

①、②ともに接続詞whenを使った文章ですが、それによって作られている節(下線部)の用法が異なります。

①は未来のことをwillを使って表していますが、②は現在形で表していますね。

 

この違いは何から来るのでしょう?

 

英語には、国文法と同じく品詞が存在します。

辞書で単語を調べれば、書いてありますね。

ただ、単語だけではなく、句や節にも役割毎に品詞が割り振られています。

今回の違いはそこから来るのです。

実は…

① 名詞節

② 副詞節

と、なっています。

 

そもそも英語における名詞は

主語、目的語、補語になることができるもの

であり、副詞は

動詞、形容詞、その他の副詞、文全体を修飾できるもの

と、説明できます。

(主語、目的語、補語など、わからない子はしっかりと復習しましょう!受験英語における重要事項ですよ!)

 

つまり、

①は他動詞knowの目的語としてwhen節が使用されているため、名詞節

②はI will not go outが第一文型として完成しているため、when節は文を修飾する副詞節

になります。(分からなければ質問に来ること!)

 

さて、ここまでのことがわかればもう一息です。

 

名詞節、副詞節が判別できれば、あとはこのルール

 

時・条件を表す副詞節内では、未来のことでも現在形!

 

このルールによって、②では現在形が用いられているのです。

 

しかし、

 

このルール…覚えるの大変だな…難しいな…

 

と思った場合、簡単な方法が実はあります。

先に教えろよとは思わないように!

文法事項をしっかりと学ぶことは力になりますよ。

 

 

その簡単な方法とは、訳し方です。

 

whenの場合、

名詞節→いつ〜するか

副詞節→〜とき

と、訳されるのです。

また、ifの場合には、

名詞節→〜かどうか

副詞節→もし〜ならば

と訳されます。

 

これだけでも最低限知っておけば、副詞節に気づくことが出来ます!

授業でもなんども教えますが、こういう何時でも見られるページを使って勉強もしてみましょう!

 

ただ、未来のことでも現在形と簡単に言っていますが、なぜ現在形なのでしょう。

 

今のことではありませんよね?

 

さぁここに、日本人が陥ってしまっている「現在形」の罠があります。

 

次回は現在形とは何を表すのかを書こうと思います。高校生は必ず読むように!

 

今回はこれまでです。

 

以下、今回のまとめ(文法語句を含みます)

 

名詞節と副詞節の識別
①名詞節なら「いつ」「かどうか」と訳し、副詞節なら「とき」「もし」と訳す。
②名詞節は他動詞の直後に来て目的語となる。
副詞節は完成した文の後に着き、副詞となり主節全体を修飾する。
③名詞節は主節と従属節を入れ替えることは出来ない。
副詞節は主節と従属節を入れ替えることが出来る。

 

 

 

 

 

 

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