時・条件を表す副詞節
伊丹北教室の高畠です。
今回は高校生向けで、英語のwhenとifにより作られる節についてです。よく出るところなのでブログに書きます。
高校生はブックマークしておいて損はないですよ!
ではまず、下の文を見て下さい。
①I don’t know when Tom will be back.
②I will not go out when it rains tomorrow.
①、②ともに接続詞whenを使った文章ですが、それによって作られている節(下線部)の用法が異なります。
①は未来のことをwillを使って表していますが、②は現在形で表していますね。
この違いは何から来るのでしょう?
英語には、国文法と同じく品詞が存在します。
辞書で単語を調べれば、書いてありますね。
ただ、単語だけではなく、句や節にも役割毎に品詞が割り振られています。
今回の違いはそこから来るのです。
実は…
① 名詞節
② 副詞節
と、なっています。
そもそも英語における名詞は
主語、目的語、補語になることができるもの
であり、副詞は
動詞、形容詞、その他の副詞、文全体を修飾できるもの
と、説明できます。
(主語、目的語、補語など、わからない子はしっかりと復習しましょう!受験英語における重要事項ですよ!)
つまり、
①は他動詞knowの目的語としてwhen節が使用されているため、名詞節
②はI will not go outが第一文型として完成しているため、when節は文を修飾する副詞節
になります。(分からなければ質問に来ること!)
さて、ここまでのことがわかればもう一息です。
名詞節、副詞節が判別できれば、あとはこのルール
時・条件を表す副詞節内では、未来のことでも現在形!
このルールによって、②では現在形が用いられているのです。
しかし、
このルール…覚えるの大変だな…難しいな…
と思った場合、簡単な方法が実はあります。
先に教えろよとは思わないように!
文法事項をしっかりと学ぶことは力になりますよ。
その簡単な方法とは、訳し方です。
whenの場合、
名詞節→いつ〜するか
副詞節→〜とき
と、訳されるのです。
また、ifの場合には、
名詞節→〜かどうか
副詞節→もし〜ならば
と訳されます。
これだけでも最低限知っておけば、副詞節に気づくことが出来ます!
授業でもなんども教えますが、こういう何時でも見られるページを使って勉強もしてみましょう!
ただ、未来のことでも現在形と簡単に言っていますが、なぜ現在形なのでしょう。
今のことではありませんよね?
さぁここに、日本人が陥ってしまっている「現在形」の罠があります。
次回は現在形とは何を表すのかを書こうと思います。高校生は必ず読むように!
今回はこれまでです。
以下、今回のまとめ(文法語句を含みます)
名詞節と副詞節の識別
①名詞節なら「いつ」「かどうか」と訳し、副詞節なら「とき」「もし」と訳す。
②名詞節は他動詞の直後に来て目的語となる。
副詞節は完成した文の後に着き、副詞となり主節全体を修飾する。
③名詞節は主節と従属節を入れ替えることは出来ない。
副詞節は主節と従属節を入れ替えることが出来る。