パレートの法則と受験勉強を照らし合わせてみる
パレートの法則というものがあります。
もともとは経済学の用語です。
要するに一部のものが全体に寄与するという話です。
本来的な意味を例でいうと、会社で収益をあげている商品のうち,上位20%の品物が全体の利益の80%を生み出しているとか,すべての顧客のうち,上位20%の人が売り上げの80%を占めているというような話のことです。
さて、これを受験勉強、例えばここでは英単語の暗記について考えてみます。
大学受験をベースに考えて、英単語の暗記といえば「システム英単語」という優れた単語集があります。
この第一章の600語、これ、本当に試験によく出ます。2000個を覚えようと必死になるより、この600語に集中した方が勉強の効率がいいと考えるわけです。
証左として、 関西大学の入試問題で、第一章に出てくる単語を緑でマーク。同様に2~4章はオレンジ、第五章は青としています。
一目瞭然に第一章の単語がどれほど重要かが感じ取れます。37個でてきた第一章に対して、そのたの章は、それらを合わせて7個となっています。そして、第一章を覚えていない人にとって長文は二枚目のように見えているということです。
この状況で、長文が読めませんといったって、そりゃそうだ、という話なのです。
逆に緑の37個の意味がきちんとわかれば、そのたの7個の意味をなんとか文脈から推測することは可能でしょう。ここ、パレートの法則にあてはまってません? この600語で全体の8割は読めるようになるわけです。
この推測できるかどうかの領域が読める/読めないの段階であって、第一章の暗記がおぼつかないと、それ以前の次元ということになります。
よく、~大学に行くには英単語をいくつ覚えればいいか、というような荒唐無稽な議論を耳にしますが、重要なのはそこじゃないのです。まず、この600個を覚えているかどうかなのです。そこさえ完璧ならば、そこから先は好きにしてください。
なんの世界でもそうだと思いますが、最後にモノを言うのは、やはり 基礎トレーニング! ということですね。