音読について②
伊丹北教室の高畠です。
「音読について①」では国語力について書かせていただきました。
今回は音読の重要性について書きたいと思います。
前回、「国語力とは?」と言う話をしました。
文章を理解して、それを説明し、伝える力
これが国語力であるというのが前回の内容です。
では、何故音読なのでしょう。
例えば、
「タカなのにとじりじりした」
ある小説の中の一文です。これを音読して見てください。そうすると、
タカなのに、と、じりじりした
このように点のところで区切って読んだと思います。
それは「〜なのに」、「と」の用法、「じりじり」という言葉を知っているからこそ、そのように読めています。言葉の知識がある分、すんなりと音読出来ているのです。
これを小学生に読ませると、かなりの確率で読めません。
タカなのに、とじりじり、した
のように、「と」と「じりじり」が区別できずに繋げて読んでしまう子がほとんどです。黙読のままだと、これには気づけません。読ませて初めてわかるのです。
私たち大人が、「文の意味、わかった?」と聞いてもほとんどの子供が「わかった」と言います。それを確かめるために、音読が大変重要になってくるのです。
また、漢字の読みがわからないまま、飛ばして読んでいる子もたくさんいるため、音読でそのチェックも出来ます。
音読によって得られる情報は、「意味が分かって言葉を認識、区別できているかどうか」です。
それが出来ていなければ文の中意味がわからず、説明することも伝えることもできません。
国語力を育むために、音読は大変重要であることが分かっていただけましたでしょうか。
家庭でも音読は簡単にすることが出来ます。
是非一度、学校の教科書を読ませてみましょう。
驚くべき発見があると思います。
次回は、「ら抜き言葉」について書こうかと思います。