赤い彗星

2017.12.08

木々達がほんのり化粧して

私たちの目を楽しませてくれる

そんな時期になりましたね

 

箕面の滝に打たれながら失礼します

柴原教室の安達です

 

辺りが赤く色づくこの季節

あの出来事を思い出さずにいられません

 

 

ちょうど私が高校の時

卓球部からサッカー部に

転身した頃のお話

 

卓球での反射神経を買われ

ゴールキーパーをやってみたものの

脱サラしたラーメン屋の如く

慣れない日々が続いていました

 

サッカー部自体あまり強いとは

言えなかったですが

ド素人のキーパーはあまりにお荷物

連戦連敗、ついには

キックオフゴールされるという

屈辱も受けてしまいました

 

なので、少しでも上手くなるために

部活後も残って練習をしていました

そんな私の練習につきあってくれたのが

Aセンパイ

 

いつもやさしく面倒見の良いセンパイで

後輩からも慕われているが

サッカーはお世辞にもうまいとはいえない

そして極度の近視で

つねに目を細めてプレーしていました

 

ある日の練習後、

ぼくら1年がベンチで談笑していたとき

Aセンパイが蹴ったボールがこちらの方に

転がってきた

 

そしてベンチから少し離れた

用具を集めて置いてある場所に止まった

 

するとAセンパイが遠くから

 

「Y君!ボール取ってくれ!」

 

としきりに叫んでいる

しかし、Y君はそこにはいない

なぜならY君はぼくの

となりに座っている

 

その後もずっと

ぼくらが見えないY君に

叫び続けている

 

少し怖くなったので

ボールのそばにいくと

そこには赤いカラーコーンが

 

 

 

 

 

 

 

 

 

謎はすべてとけた

センパイは赤いカラーコーンと

赤のユニフォームを着たY君を

見間違えたのである

 

たしかにY君は160cm65kgの

ずんぐりむっくり

カラーコーンに見えなくもない

 

Y君の顔がますますカラーコーンに近づいたのは

気のせいではないだろう

 

 

それでは、また

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、Y君は3倍の速さでAセンパイのもとへ走って行きました


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